溶射の種類

自溶性合金溶射
(高温溶射)

自溶性合金溶射(サーモスプレイ)とは、自溶性合金粉末を溶射後、材料の融点まで加熱(フュージング)することによって基材表面に溶着皮膜を形成させる方法です。

特徴

  • ●材料と母材は、合金層で結合され無気孔の皮膜となって母材に溶着し、耐磨耗・耐衝撃・耐食性に優れているのが特徴です。
  • ●再溶融温度が高温のため歪みが発生しますので部品全体の加工代が必要となります。
  • ●皮膜密着力試験(JIS H8303・H8665)
  • 溶射材料 密着力 ㎏f/c㎡
    Ni 基自溶性合金 1020以上
    Co基自溶性合金 1020以上
  • 材料によっては500~600℃の高温下でも、皮膜硬度が低下せず引張強さは200 N/mm2以上(素地に平行方向及び垂直方向)
  • プランジャーチップ加熱処理中(再溶融処理)

  • 粉末式フレーム溶射

  • 溶射組織断面写真(Ni基自溶合金粉末)

  • パルパーストレーナー(t30×φ1200)

  • 火格子

加工例

  • スクリュー溶射中

  • スクリュー溶射中

  • 溶射プレート

  • ローラー溶射後

  • ランアウトテーブル溝付ローラー溶射中